ウスターソースの代用品/ない時の代わりはとんかつソースやお好みソース?

ウスターソースの代用品/ない時の代わりはとんかつソースやお好みソース?

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「ウスターソース」は、コロッケやメンチカツなどのおかずにかけたり、料理に風味やコクを足したりするのに使う万能調味料です。今回はうっかり買い忘れた時に、家にあるとんかつソースやお好みソースなどで作る「ウスターソースの代用品」をご紹介します。

目次

ウスターソースには定義があった!他のソースとの違いは?

”ソース”とつくものはたくさんの種類がありますね。

ウスターソースをはじめ、中濃ソース、濃厚ソース(とんかつソース)、オイスターソース、タルタルソース、チリソース、トマトソース……など。

数あるソースの中で、ウスターソースには農林水産省がJAS規格で定めた”ウスターソース類”という分類があります。

その分類ではウスターソースは3種類。

「ウスターソース」、「中濃ソース」、「濃厚ソース(とんかつソース)」です。

ウスターソースの代用をご紹介する前に、それぞれの違いを少し見てみましょう。

ウスターソース

野菜および果実の含有率は10%以上、食塩分は11%以下。

とろみ加減と風味は、他の2つに比べるとさらっとして塩気や香辛料が強い。

中濃ソース

野菜及び果実の含有率は15%以上、食塩分は10%以下。

とろみ加減と風味は、ウスターソースと濃厚ソース(とんかつソース)の中間程度で、野菜や果物の甘さと塩味や香辛料のピリ辛さの両方をバランスよく持っています。

濃厚ソース(とんかつソース)

野菜及び果実の含有率は20%以上、食塩分は9%以下。

配合からも分かるように野菜や果物の含有量が多いため甘みが強く、とろみ加減も他の2つに比べると一番強いです。

ウスターソースの種類と定義は以上です。

上記を大まかに理解しておくことで、塩味・甘み・とろみのどれを今必要としているのかが分かり、最適な選択ができるようになります。

用途に応じて使い分けることで、おかずや料理をより一層、美味しく奥深い味にすることができるでしょう。

ウスターソースの代わりになるもの8選

代用品をそのまま使用することも可能ですが、ここではひと工夫して、よりウスターソースの味に近づける「調味料の掛け合わせ方法」をお伝えします。

【補足事項】
適量……ちょうどよい量を入れる、適宜……必要であれば入れる

1.中濃ソースでウスターソースを代用

「中濃ソース」をウスターソースに近づける「掛け合わせ方法」は下記の通りです。

【中濃ソース:大さじ1+しょう油:小さじ1】

中濃ソースは、ウスターソースと濃厚ソース(とんかつソース)の中間といわれています。

どこが中間なのかというと、中濃ソースはウスターソースより甘くとろみがあり、濃厚ソース(とんかつソース)より甘みととろみが少ないのです。

そのため、ウスターソースに近づけるには「しょう油」で”辛み”を足して同時に”さらさら感”を増す方法がベスト。

是非試してみてください。

なお、中濃ソースがご紹介する代用品の中で一番、ウスターソースに近いので、そのまま使っても十分代用品になることを申し添えておきます。

2.濃厚ソース(とんかつソース)でウスターソースを代用

「濃厚ソース(とんかつソース)」をウスターソースに近づける「掛け合わせ方法」は下記の通りです。

【濃厚ソース(とんかつソース):大さじ:3.5+酢:大さじ1+しょう油:適量】

濃厚ソース(とんかつソース)はウスターソースより、甘みととろみが強いソースです。

程度は中濃ソースよりも更に強いので、このままウスターソースの代用として使うのは少し無理があります。

そこで上記掛け合わせの通りしょう油と酢を加えることで、辛みと酸味が足されてウスターソースに近い味になるという訳です。

酢の加減を間違えると味に大きく影響してしまうので、味見をしながら少しずつ加えていくのがポイントです。

3.オイスターソースでウスターソースを代用

「オイスターソース」をウスターソースに近づける「掛け合わせ方法」は下記の通りです。

【オイスターソース:大さじ1+酢:小さじ1】

オイスターソースは、「牡蠣」が主な原料のうま味調味料です。

牡蠣以外に、砂糖と小麦粉などが加えられている中華料理によく使われる味付け。

オイスターソースには、野菜や果物そして香辛料が入っていないことから、根本的にウスターソースとは異なった調味料と考えた方が良いでしょう。

しかし、上記のように酢を加えることでウスターソースに近くなり、代用として使うことができるのです。

オススメの代用法は、調理の段階で加える使い方が適しています。

元々オイスターソースは、そのままかける調味料というよりは加熱調理の際に用いることが多い調味料だからです。

例えば、ウスターソースとケチャップを混ぜて作るハンバーグのソースや、炒め物にコクと深みを出すために使うなどに適しています。

4.焼きそばソースでウスターソースを代用

「焼きそばソース」をウスターソースに近づける「掛け合わせ方法」は下記の通りです。

【焼きそばソース:適量+しょう油:適量+お酢:適量】

焼きそばソースというのは、ウスターソースに牡蠣の風味と肉のうまみが足されたものです。

ウスターソースより甘みが少なく、コクと旨味があるソースだと考えるとよいでしょう。

元々焼きそば全体にからめて使う前提で作られているので、ウスターソースよりも濃い味になります。

ですので、酢の酸味で味を和らげて、しょう油で全体のバランスを整えてあげましょう。

酢としょう油のはっきりした配分量はないので、少しずつ足してお好みの味に作ってみてください。

5.お好みソースでウスターソースを代用

「お好みソース」をウスターソースの代用に近づける「掛け合わせ方法」は下記の通りです。

【お好みソース(オタフクソース):適量+塩:適量+コショウ:適量+しょう油:適量+ケチャップ:適量】

お好みソースは、お好み焼き用に作られているので甘めのソースになります。

とろみも強いので塩コショウでスパイシーさを加え、しょう油で辛さとケチャップでコクと酸味をプラスすることでウスターソースに近づけることができます。

それぞれの調味料の配分は特に決まりはないので、味見をしながら好みの味に仕上げてください。

6.たこ焼きソースでウスターソースを代用

「たこ焼きソース」でウスターソースに近づける「掛け合わせ方法」は下記の通りです。

【たこ焼きソース:適量+しょう油:適量+コショウ:適量+酢:適量】

地域によるかもしれませんが、たこ焼きソースを常備しているご家庭の方が珍しいかもしれません。

しかし、ウスターソースの代用になりえる調味料ですので、ご紹介しておきます。

たこ焼きソースは元々原材料にウスターソースが入っているので、代用品として十分その役目を果たしてくれる存在です。

ウスターソースに比べて甘みととろみが強いので、上記の調味料を少しずつ足しながらウスターソースに近づけていってください。

7.焼き肉のたれでウスターソースを代用

「焼き肉のたれ」でウスターソースに近づける「掛け合わせ方法」は下記の通りです。

【焼き肉のたれ:適量+しょう油:適宜(必要なら入れるという意味)】

焼き肉のたれは甘口や辛口といった種類があります。中辛や辛口はしょう油は要らないかもしれません。

甘口でもメーカーによって味が違うので、しょう油の加減は気を付けてください。

やはり少しずつ合わせて、ウスターソースに近づけていくとよいでしょう。

基本の原材料がウスターソースと似ていますので、そのままでも使用可能です。

8.ケチャップでウスターソースを代用

「ケチャップ」をウスターソースに近づける「掛け合わせ方法」は下記の通りです。

【ケチャップ:大3.5+しょう油:大1+塩:適量+コショウ:適量】

子どもが大好きなケチャップは、トマトをベースとした酸味と甘味が強いのが特徴です。

プラス調味料には、スパイスとして塩コショウ、辛みにしょう油を足すことで、ウスターソースに近づけることができます。

上記の分量は目安なので、味見をしながら調整していくことをオススメします。

ウスターソースの代用品を掛け合わせる際の注意点

掛け合わせるときの注意点です。

上記分量は、あくまでも目安で、文中にも示したように加える分量に正解はありません。

メーカーによって配合に微量の差がありますので、掛け合わせるときは少しずつ足して味見をこまめにされることをオススメします。

個人的な好みにも差がありますので、分量はあくまでも参考としてください。

コツは、一度にたくさん入れないことです。

自家製ウスターソースの作り方2選

既存の調味料に掛け合わせる方法ではなく、オール手作りの方法をふたつご紹介します。

どちらも手軽に作れるので是非、挑戦してみてください。

その①:リンゴジュースで自家製ウスターソース

【材料】

  • リンゴ100%果汁:1カップ
  • しょう油:50cc
  • 酢:少々
  • 塩:少々
  • コショウ:少々

作り方

  1. 小鍋にリンゴ果汁としょう油を入れ、強火にかけます。
  2. 沸騰したら2分くらい煮詰めます。
  3. 酢と塩、コショウを少々加えて出来上がり。

市販のウスターソースより色は薄いですが、酸味とスパイスがきいたオール手作りの代用品です。

その②:本格的!トマト缶で作るウスターソース

材料】

  • トマト水煮缶:1缶
  • ニンジン:1/2本(すりおろしたもの)
  • リンゴ:1/2個(すりおろしたもの)
  • 玉ねぎ:1/2個(すりおろしたもの)
  • しょう油:1カップ
  • 酢、砂糖:1/4カップ
  • 塩:適量
  • 黒コショウ:適量
  • 香辛料(ナツメグ、セージ、ローリエなど):適量

【作り方】

  1. 鍋にトマト缶を全て入れ、すりおろしたニンジン、リンゴ、玉ねぎを加えます。
  2. 続いてしょう油、酢、砂糖、塩、黒コショウ、香辛料を入れて煮込みます。
  3. 水気がなくなるまで煮詰めたら火を止めて冷まします。
  4. 粗熱が取れたらミキサーにかけて、濾(こ)したら完成です。

すりおろしたり濾したりするので手間はかかりますが、加える野菜や香辛料を調整できるので料理に合わせた味付けが可能です。
スパイス以外にも和風だしなどでアレンジすれば、和風のウスターソースにもなります。

ウスターソースがない時の代わりまとめ

ウスターソースには定義がありました。JAS規格ではウスターソース類としてウスターソース、中濃ソース、濃厚ソース(とんかつソース)があります。


代用品を8つご紹介しました。

  1. 中濃ソース
  2. 濃厚ソース(とんかつソース)
  3. オイスターソース
  4. 焼きそばソース
  5. お好みソース
  6. 焼き肉のたれ
  7. ケチャップ

それぞれの掛け合わせ時の注意点は、混ぜる量は少しずつ。

必ず味見をしながら足していくことがポイントでした。

自家製のウスターソースの作り方2選を紹介してきました。

その①:リンゴジュースで簡単ウスターソース作り
その②:トマト缶でウスターソース作り

それぞれが自宅にある材料に少し買い足すことで、オール手作りのウスターソースが出来ることが分かります。

頻繁に使う調味料ではないけど、無いと不便な調味料「ウスターソース」。
もし、うっかり買い忘れたり切れていたりしたのを忘れてしまった場合などに、上記の方法がお役に立てばうれしいです。




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