おうち時間が増えている昨今、家で植物を育て始めた方が増えています。
いざ、植物を育てようと準備していても、鉢底ネットの用意を忘れた!という方もいるのではないでしょうか。そんな時に使える代用品についてご紹介します。
鉢底ネットとは
鉢底ネットとは、名前の通り、鉢の底に敷くネットのことです。最近は鉢だけではなくプランターにも敷かれていることが多いですね。鉢底ネットのメリットは3点あります。
害虫の侵入予防
植物を育てる時に大切なのは害虫予防です。ナメクジなどの害虫は1度侵入されると被害は大きいため、侵入を防ぐ必要があります。ネットの網目の大きさによって、防げる害虫も変わってきますので、用途に合った大きさのネットを用意する必要があります。
根腐れ予防
植物の根は水分に長時間浸かっていると、根が腐ってしまい、植物がダメになってしまいます。
それを防ぐためには適度に排水を行わなければなりません。ネットは網目構造になっているため、水捌けがよく、根腐れしにくくなります。
土の流出予防
水やりを定期的に行うと、水と共に土も流れ出ます。
そうなってくると、必要な栄養素も流れ出してしまい、なかなか植物が元気に育たなくなります。ネットを鉢底に敷くことで、土の流出が抑えられるため、栄養素も流れ出ることなく、植物を育てることができます。
鉢底ネットの代わりになるもの
水切りネットで鉢底ネットの代用
よくご家庭の三角コーナーやシンクの流しに取り付けられている水切りネットは、鉢底ネットの代用として使うことができます。
水切りネットはゴミは流したくないけど、水気を切りたいからこそ使われるものなので、役割としては実は鉢底ネットと一緒なんです。
ただゴミと違って土は粒子が細かく、ネットの網目が細かい物だと、網目に詰まりを起こしてしまい、排水がうまく行われない可能性があります。
ある程度網目は大きい方が詰まらずに程度に排水させることができますよ。
ストッキングで鉢底ネットの代用
ストッキングも細かい穴があいていますから、水捌けよく植物を育てられる環境を維持することができます。
ただ、上記で説明したように、網目が小さいため、網目が詰まってしまう可能性があります。
逆に網目を細かくしたい時にストッキングは使いやすいです。
網目の小さいストッキングを使用したい場合は、鉢底にストッキングを敷いてから鉢底石を敷き、その上に土を載せてください。
鉢底石は水捌けを促すとともに、土の流出を防いでくれる役割をもっているため、ストッキングの所まで落ちてくる土を減らしてくれます。そのため、網目の詰まりを起こしにくくしてくれるため、排水効果を保ったまま植物を育てられるでしょう。
洗濯ネットで鉢底ネットの代用
洗濯ネットは洗濯の際に形を崩したくない服や刺激に弱い衣類を入れて洗濯する物のため、水通りは良く、中身が出ない構造になっています。
そのため、洗濯ネットの代用として使うことに適しているでしょう。
洗濯ネットは網目が表品によって様々なため、鉢底石を使用するかどうかや、土の粒子の大きさによって、使い分けることができます。
また、古くなった洗濯ネットを使用することで、物を最後まで使用することができ、一石二鳥。
網戸で鉢底ネットの代用
網戸作ってる部署から網の切れ端貰った☺️鉢底ネットに良さそう🥳 pic.twitter.com/4uQ91aBOBv
— ゆき (@noniku0) December 6, 2021
鉢底ネットの代わりに網戸も使うことができます。網戸は外からの虫などの侵入を防ぐ役割を担っている一方、空気の入れ替えをすることができるため、ある程度の網目はあいており、排水性にも優れていると言えます。
また、上記の代用品より頑丈であり、多少の土や石を入れたくらいでは、形が崩れることはなく使用することができます。
鉢底ネットは用途別に使い分ける
一概に鉢底ネットと言えど、最近は様々な鉢底ネットが販売されています。その種類を紹介しながら、どんな時に使用できるか、ご紹介します。
ポリエチレン製カットタイプ
1番見かける鉢底ネットになります。すでにカットされたものになるので、自分で切り分ける手間がなく、初めて植物を育てる方や、植物を育てるのに慣れていない方などにオススメなタイプです。
また、か1株ごとに植える鉢タイプにも、1つの鉢底ネットで事足りることが多いため、おススメです。ただ、プランターの大きさによっては、切り分けなければならないこともあり、その時には余る部分が出てきてしまうなど、少しもったいない場合もあります。
ロールタイプ
こちらは鉢底ネットを自分で切り分けて使うタイプになります。
大きいプランターを使いたい時や、複数のプランターで使用したい時などに効果的。
最近は比較的手頃な価格で購入できるため、使用頻度が高い方はロールタイプを購入した方が、費用を抑えることができるかもしれません。
銅製
変わった素材の鉢底ネットもあります。
銅製なので、耐久性が高く、長く使用することができます。
袋タイプ
変わった鉢底ネットとして、袋タイプもあります。
これは、袋になっている部分に鉢底石を入れて使用します。
使い終わった鉢底石や鉢底ネットを再利用したい時に使用していると、綺麗な状態で使い回すことができます。また、鉢底ネットは鉢底石と併用することで効果が増すため、再利用できる点と合わせて一石二鳥。
加えて、ポケットの中に入れる鉢底石を調整することで、プランターの大きさに合わせることができるため、比較的初心者の方でも使用しやすいものになっています。
鉢底ネットがない時の代わりまとめ
「鉢底ネットなんてなくても植物は育つんじゃない?」と思われている方も多いでしょう。
しかし、良く考えてみてください。植え替え当初は小さかった植物も、成長と共に大きくなっていきます。もし鉢底ネットをしていなければ、時間の経過と共に土の流出が起こり、植物は栄養不足になるかもしれません。成長した植物の植え替えを行うことは一苦労です。
それならば最初から鉢底ネットを使用しておけば、植え替えや枯らしてしまうといったトラブルを無くすことができるかもしれません。
「あ、鉢底ネットの用意がない!」となっても大丈夫です。ぜひ代用品を使って、植物を育ててみませんか?
鉢底ネットの代用品はあくまでも代用品
今回紹介した鉢底ネットの代用品はあくまでも代用品です。
なので完璧に鉢底ネットの役割を果たせるわけはありません。
簡単に手に入るので今日は代用でとどめておき、次回からはしっかりと用意しておきましょう!