少量を入れるだけで、さっぱり爽やかな風味になるレモン汁はお菓子作りや料理のちょっとしたポイントに大活躍ですよね!でも「今、欲しいのにない」ということが起きやすいものでもあります。
そんな時に役立つレモン汁の代用を詳しくご紹介したいと思います。
レモン汁の特徴は?
レモン汁はお菓子や料理に、飲み物のポイントにとさまざまな用途があります。
そして、レモン汁の1番の特徴といえば『酸味』です!
このレモン汁の酸味というのは『クエン酸』が多く含まれていることで感じます。
クエン酸は『疲労回復』の効果も期待でき、レモン汁以外にも、酢、かんきつ類、梅干しなどにもたくさん含まれているので、積極的に摂取したいですよね。
次にクエン酸の機能として『キレート作用』というものがあり、カルシウムなどと相性がよく、効率的に取ることが出来ます。
また酸っぱさのおかげで塩味を引き立ててくれるので、減塩にもつながる嬉しい効果があるんですよ。
次に気になる成分は「リモネン」です。
このリモネンはレモンの皮に多く含まれており、爽やかな香りを発しています。
この香りにはリラックスさせる効果があるようです。
そして「ビタミン」もレモンには豊富に含まれています。ビタミンは皮膚や粘膜を健康に保ち、抗酸化作用も持ち合わせています。ビタミンは果汁の中に多く含まれており、摂取しやすいですね。
美容効果も抜群です!
最後は「ポリフェノール」です。こちらは注目の成分なので耳にしたこともあるかと思います。
こちらも多くは皮に含まれている成分で、美容にいいとされる抗酸化作用や、油っぽいものを食べやすくしてくれたりする効果があるそうです。
次はレモン汁の用途別の代用品に入る前にポッカレモンについて触れてみようと思います。
ポッカレモンについて
代用品についての前にポッカレモンには2種類あるのをご存じでしょうか?
そもそもポッカレモンは絞った状態で売られているレモン汁のことですが、自分で絞るレモン汁と、もう絞っているタイプのレモン汁とはどんな違いがあるのでしょうか?
結論からお伝えすると、クエン酸など、含まれている成分はほぼ同じなので、どちらでも代用可能です。
自分で絞らなくていいので便利ですよね!
ポッカレモンには2種類あり、1つ目は、
『ストレート』…絞った果汁を低温保存したもの。2つ目は、
『濃縮還元』…レモンから搾り取った果汁の水分を飛ばし、ペースト状にしたレモンに再度水分を加えてもともとの濃度に還元させたもの。
ストレートの方がより絞ったレモンに近い香りです。
一方、濃縮した方は、香りなどが弱くなるので、香料を濃縮後に加えることがあります。
レモンを自分で絞ったものが1番フレッシュで香りも強いと思いますが、ポッカレモンはもう絞ってあるので手軽に使えますし、種類も2種類あるのでお好みで使い分けてください。
次はいよいよレモン汁の代用品についてお伝えしたいと思います。
用途別にわけてお伝えしたいと思います。
被ってしまう代用品もあるのですがご参考になれば幸いです!
レシピによってピッタリな代用品がきっと見つかると思いますように。
料理・ドリンクに使用するレモン汁の代用
酢で代用
同じクエン酸を含んでいる酢はドリンクや料理などに代用可能です!
酢には、レモンと同じ効果があります。食材の変色を防止してくれたり、肉を柔らかくしてくれたり、臭みを取ってくれたり、食材を旨味たっぷり爽やかに仕上げてくれます。
ドレッシングにもレモン汁の代わりにおすすめです。
リンゴ酢やパイン酢などさまざまな種類があり、レモン汁の代わりにドリンクにもおすすめです。
ただし、レモンのように爽やかな香りをつけるようなことはできません。
こちらのレシピはまさにレモン汁の代用でとても美味しそうです!
ライムで代用
ライムはレモン同様香りづけによく使われています。ドリンクのアクセントにもなります。
レモンより酸味が強く、ほんのり苦味もありますので、少量を絞るだけで、食材の風味がよくなりますので、ライムが手に入った際はぜひ試してみてください。
レモンとライムを使ったお酒などの飲み物がそれぞれ違った名前で作られていることからわかるように、香りや風味が異なることがおわかりいただけると思います。
酸味はかんきつ類の中でかなり強い方なので爽やかさをお楽しみください!
シークワーサーの代用
シークワーサーと聞くと沖縄が頭にうかびますが、沖縄ではレモン汁のかわりにシークワーサーがよく使われているようです。ジャム作りやお菓子作りにも使えます。さまざまな料理に使え、とくに、調味料の醤油やポン酢と相性抜群です。
ドリンクもさっぱり爽やかな飲み口でいただけます。
ですが、シークワーサーもゆずなどと同様に、レモン汁とは風味も仕上がりも少し違いますのでご了承ください。
レモン汁の代用としてお使いの場合は少量ずつ加えて味を確認しながら使いましょう。
グレープフルーツで代用
ダイエット効果もあると一時話題にもなったことのある「グレープフルーツ」は私達にもなじみのある果物ですね。
グレープフルーツも絞って料理に使うことでレモン汁の代用を果たすことが出来ます。
グレープフルーツジュースを使用することもできるようです。手間も省けて助かりますよね。
しかし、グレープフルーツはレモン汁と違い、「苦味」があるので、代用品として使う場合は、分量にご注意ください。
特に子供さんが食べる場合は加える量を減らした方が美味しく召し上がれると思います。
クエン酸で代用
クエン酸はレモン汁に含まれている酸味の成分と同じです。
この成分のおかげで、肉や魚の臭いを抑えたり、柔らかくすることができます。またジャムやドレッシングなに数滴入れるとさっぱり爽やかな酸味をつけることが出来ますよ。
注意していただきたいのが、「食用のクエン酸」をお使いいただきたいところです。お掃除用などもあるので、気を付けてください。
ゆずで代用
和食やお菓子作りにと、活躍してくれるゆずも、レモン汁の代用として使っていただけます。
時期によっては、頂ける機会があるかもしれないゆずは、料理の香りづけにもってこいです!
唐揚げや焼き魚に絞って食べていただいたり、ドレッシングや飲み物、お菓子作りにも代用品として幅広くお使いいただけます。
ですが、レモンとゆずは、香りや風味が少し違うので、異なった味わいをお楽しみください。
クエン酸・酢・ゆずは他にも代用できるのですが、お料理とドリンクの代用に書かせていただきました!
お菓子作りに使用するレモン汁の代用
酢で代用
お料理に使うイメージでしたが、スイーツ作りにも代用できるようです。
お酢はストックしてある可能性が高いかと思いますので、幅広く代用できるのはありがたいですよね!
ただし、あまり推奨はされていません。
果物の甘さを引き出したり、レモン汁のような香りを楽しむこともできないからです。
どうしても酢をレモン汁のかわりに使う場合、レアチーズケーキやコンポートに代用しているものを見つけました。
もともとのレシピが「レモン汁が大さじ1の場合は、酢も大さじ1」でいいです。
酢もレモン汁同様、酸味があるので、糖度の高いものと合わさり加熱すると固まりますが、酸味も匂いもレモン汁とは違ってくるので、ジャムを作るときに代用することは向いていません。
レアチーズケーキのように味に癖があり、チーズのこってり感を軽減させる為にお使いください。
クエン酸で代用
レモン汁のかわりにクエン酸を使ってチーズケーキやティラミスなど美味しいスイーツがたくさんできます。
クセもほとんどないのでフルーツを使ったスイーツやジャムに加えれば、フルーツを甘く引き立たせてもくれるのでおすすめです。
クエン酸をレモン汁の代わりに使う場合は、「レモン汁小さじ1杯のとき、クエン酸も小さじ1杯」です。
分量も紛らわしくなく使いやすいですね。
クエン酸はレモン汁にもたくさん含まれている成分ですので、酸味もレモン同様にあります。
なぜ、クエン酸がレモン汁の代用で、お菓子作りに向いているかというと、
リンゴやレモンなどの果物などに含まれている「ペクチン」という成分が「糖分」と「酸味」と一緒に加熱されることによりとろみができて、固まりやすくなります。
なので、「フルーツや砂糖」(糖分)+「クエン酸」(酸味)は、固めやすく、酸味も癖がない為、
チーズケーキやフルーツタルト、プリン、ジャムなどをレモン汁の代わりに代用して作ることに向いています。
ジャムで代用
朝ごはんに、パンやヨーグルトに使用する「ジャム」ですが、甘いものが多いので、酸味のあるレモン汁の代用品になるのか疑問に思うかもしれません。
しかしお菓子を作るときにレモン汁の代用品として活躍してくれますよ。
ジャムの中にもクエン酸やビタミンなどが配合されているので、十分代用可能です。
スイーツ作りに使用すればジャム特有の甘さを抑えることが出来ますが、できれば、甘さの少ないジャムで果汁の水分がたっぷりだとレモン汁を使用したときの味わいに近づけると思います。
またジャムは、お肉料理との相性も抜群でレモン汁同様、さっぱり美味しく匂いも気にならず召し上がっていただけると思います。
チーズケーキ冷えてそろそろ食べ頃レモン汁のかわりに金子Tにもらったマーマレードで代用,香りがいいわ食べながらレポート書くとしよう! pic.twitter.com/6lx2a3Mb
— まほろん (@Carbo_Mahooooo) January 27, 2013
食材にかけるレモン汁の代用
かぼすで代用
日本でなじみのあるかぼすは、和食に添えられていることが多いのではないかと思います。
主に薬味として使われるかぼすはレモン汁のように、食材の臭いけしや香りづけにもってこいです。
天ぷらや唐揚げに絞りかけるといい香りで食事を楽しむことが出来ますよ!
酸味は柔らかいのが特徴です。ほんのり爽やかにさせたいなと思うときにレモン汁のように使えますよ。
ポン酢に使ったりと活躍の幅が広いですね。
かけるとは少し違うのですが、こんなレシピがあったのでご紹介させてください。
昨夜は……何だろうこれ。適当に作った、豚・香菜・ニンニク芽ベトナム風炒めの玉子とじ丼、セロリとジャガイモの味噌汁。ニョクマムに欠かせないレモン汁を切らしてたのでカボスを絞って代用。上手くいった。 pic.twitter.com/DJ4XSxbTCc
— HATTYO (@hattyo888) October 6, 2018
こういったちょっとエスニックな料理にもレモン汁のかわりにカボスが活躍するようです!
ワインビネガーで代用
少し変わっていますが、ワインビネガーもかけるもののレモン汁の代用は可能です。
ワインビネガーとは、ブドウ果汁をアルコールで発酵させた後、酢酸菌でさらに発酵させ作られた酢のことです。
なかでも白ブドウからつくられたホワイトビネガーは酸味が強く、ドレッシングやマリネなどにレモン汁のかわりに代用が向いています。
ただし、香りが独特なので、香りづけとしては、レモン汁の代用品として使用することはおすすめできません。
ですが、レモン汁のように食材の臭いを消す効果や、肉を柔らかくする作用はありますので、十分代用できますね。
ワインビネガーには赤ワインビネガーもありますが、食材に変色のおそれがあるため、料理の見た目の為にもホワイトビネガーでの代用をおすすめします。
みかんはレモン汁の代用はできるの?
みかんもレモンと同じかんきつ類ではありますが、みかんはどうしてもレモンより甘味が強いです。そのためレモン汁の代用品として向いていません。
「探したけどみかんしかない!」という場合は、甘味の少ないみかんを選んで使用しましょう。
レモンの酸味を再現する為にはレモンの4~6倍も使用しないといけないようですので、別のものが出来上がりそうですよね。
レモンほど酸っぱいのは苦手だけど、かんきつ系の爽やかな風味が欲しいなと思う場合などは、レモン汁をみかんに変更して作るとお好みのものが完成すると思いますよ!
レモン汁がない時の代わりまとめ
・レモン汁の最大の特徴は「酸味」であり、クエン酸が多く配合されている為、感じることができる。
・レモン汁には、そのほかに香り成分の「リモネン」・美容効果の高い「ビタミン」「ポリフェノール」などの成分がある。
・ポッカレモンには2種類あり、「ストレート」「濃縮還元」と特徴が違うので好みで使い分ける。
・料理やドリンクには、「ライム」「酢」「シークワーサー」「グレープフルーツ」「クエン酸」
・お菓子作りには「酢」「クエン酸」「ジャム」
・かけるものには「かぼす」「ワインビネガー」
・かんきつ類、酢、クエン酸、ジャムは他のパターンでも代用できるので、レシピや口コミも参考に。
・みかんは代用品としてあまり向いていない。
ということがわかりました。
レモン汁切らしてたということがありましたら、用途別に分類していますので、覗きにきていただければと思います。