洗濯洗剤の代用品/ない時の代わりになるものは?

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「洗濯洗剤がない…うっかり買い忘れてしまい困った」なんて経験ありませんか?

「いつも使ってる洗剤を買いに行きたいけど、時間がない…」「洗濯用洗剤がないけど今日中になんとか洗濯を済ませたい!」そんなひとの為にこちらのお役立ち情報をご紹介します!

きれた洗剤を買いに行かなくてもお家にある身近なもので簡単に代用ができますので、今回はそのおすすめアイテムをいくつかご紹介していきます。

目次

洗濯洗剤の代用品を選ぶときのポイント

洗濯用洗剤の成分の特徴をもとに、代替えできるポイントを3つご紹介します。

洗浄成分がはいっているものを選ぶ

洗濯用洗剤のなかに入っている成分として、汚れを落とす役割を果たしているのは”界面活性剤”という洗浄剤です。
界面活性剤は洗濯洗剤に含まれている成分で、この成分が洗濯物の汚れを落とし、その汚れを再び洗ったものに付着させないようにしています。

一言で言えば”洗浄剤”の役割を果たしている界面活性剤ですが、他にも様々な効果や作用があります。

例えば…

  • 水と洗剤とを混ぜ合わせ生地に浸透し汚れを浮かす(乳化・浸透)
  • 泡立てて汚れを落とす(気泡・洗浄)
  • 柔らかくする(柔軟)
  • 静電気を防ぐ(帯電防止)
  • 錆止め効果(防錆)

などなど・・・
界面活性剤は洗浄剤の役目だけでなく様々な効果を発揮してくれる万能役と言えます!

界面活性剤は洗濯洗剤の代用品を選ぶうえでは重要なポイントになります。

②洗濯物の素材を傷めないものを選ぶ

洗濯用洗剤の代替え品として、衣類や洗濯物を傷めないことも大切なポイントです。

強すぎる洗浄剤は、衣類を傷めるもととなってしまいますので、適切な強さの洗浄剤を選ぶ必要があります。

洗濯用洗剤と同じくらいの弱アルカリ性や中性などがおすすめです。

更に柔軟効果を含んでいるものなどは尚良いでしょう。
代用品の中には柔軟効果を含むものもありますので、次のアイテムごとにご紹介していきます!

③除菌・消臭効果があるものを選ぶ

洗浄効果だけでなく、除菌や消臭効果があるのも洗濯用洗剤の重要な特徴ですよね。

界面活性剤にも除菌効果は含まれていますが、ドラッグストアなどでみかける洗剤には、より除菌効果を出すため様々な工夫がされています。

除菌・消臭効果のあるものには、アルカリ剤や抗菌成分、抗酸化成分、イオン、漂白剤などが含まれています。

こちらも含まれているものは多くありますので、ご紹介していきます。

洗濯洗剤の代わりになるもの

洗濯用洗剤の特徴やポイントを踏まえた代替え品が、こちらです。

  • ハンドソープ・ボディソープ
  • シャンプー・リンス
  • 洗顔パウダー
  • 漂白剤(塩素系漂白剤・酸素系漂白剤)
  • 重曹
  • セスキ炭酸ソーダ
  • クエン酸ソーダ
  • お酢
  • マグネシウム
  • 食器用洗剤(台所用洗剤)

意外にもこんなにたくさんの代替え品があります!
ひとつずつ詳しくご紹介していきます。

ハンドソープ・ボディソープ

ハンドソープやボディソープは、洗濯用洗剤に含まれる洗浄成分と同じ界面活性剤でできていますので、洗濯洗剤の代用が可能です。

固形石鹸を使用したい場合にも水に擦って溶かすなどして代用することができます。

ハンドソープはご自宅以外にも外出先のお手洗いなどにも必ずありますので、すぐに落としたい食べこぼしなど、緊急時のしみ抜きにもおすすめです。

旅行先や出張先などの洗濯にもいいですね。

ただし注意点としては、ハンドソープやボディーソープは洗濯洗剤よりも泡立ちがよいため、すすぎきれずに洗剤が残ってしまうことがありますので、使用量には注意が必要です。
またセーターやニットなどデリケートなおしゃれ着を洗濯したい場合には、シャンプーやコンディショナーなどを使うとより良い洗い上がりになります。

シャンプー・リンス

こちらもシャンプーに界面活性剤がはいっており、洗濯用洗剤の代替え品に適しています。

リンスを柔軟剤の要領で使用するとウール製品などもふわふわの洗い上がりになりますし、おしゃれ着洗剤としてもおすすめです。香料が入っているものも多いですので、洗い上がりにシャンプーやコンディショナーの香りになるのもいいですね!

リンスインシャンプーなどを使えば、洗浄と柔軟1つでこなしてくれて便利ですね!

ただしこちらはハンド・ボディソープと比べ、更に泡立ちがよく作られているため入れすぎには注意しましょう。

洗顔料・洗顔パウダー

こちらも同様、界面活性剤が含まれるものになります。
洗顔料には皮脂汚れを落としやすい特性があるため、ワイシャツの襟袖汚れなどにも向いています。

お肌に合わず使えなくなってしまった洗顔料や洗顔パウダーは捨ててしまわず、洗濯に活かすことができますね。

また、美容成分が多く含まれているものも多いですが、美容成分はすべて水に溶けて落ちてしまいますので注意しましょう。

漂白剤

漂白剤は今回紹介するアイテム中でも洗浄力が一番強く、頑固なしみや汚れを落とすのに向いています。

漂白剤というとご家庭で既に洗濯洗剤として利用している方も多いと思いますが、漂白剤ならなんでもいいというわけではありません。
使う漂白剤の種類によっては衣類を傷つけてしまったり、色落ちや洗濯機の故障の原因ともなってしまいます。
衣類の洗濯表示をよくみて正しい方法で使用していきましょう。

漂白剤には大きく分けて、塩素系酸素系の2つがあります。

塩素系漂白剤

塩素系漂白剤は漂白効果が強力なのが特徴で、衣類を白くしたいときや掃除、除菌などにおすすめです。
衣類の黄ばみや頑固汚れを落としてくれますが、洗浄力がかなり強いので量や用途に合わせ注意しながら使っていきましょう。

使用することのできる生地

  • 綿
  • ポリエステル
  • アクリル

酸素系漂白剤(過酸化ナトリウム・過炭酸ソーダ)

酸素系漂白剤は、色物の衣類や柄物など幅広く利用できるのがおすすめです。

こちらも漂白力が強く除菌効果もありますが、塩素系漂白剤に比べるとその効果は劣ります。

ただしこちらも洗浄力は強いので量に注意しながら使っていく必要がありますが、水に分解するという性質もありますので環境にも優しい洗浄剤となっています。

使用することのできる生地

  • 綿
  • ナイロン
  • ポリウレタン
  • 化学繊維
  • ウール

重曹

重曹は自然由来であるためナチュラルクリーニングとして有名で肌や衣類に優しいのが特徴です。

酸性に強い弱アルカリ性なので油汚れを落とすことができ、汗や皮脂などの嫌な匂いにも効果的で、雑菌の繁殖を抑える静菌効果もあります。
更に静電気を抑えるなど柔軟剤としても使え、洗濯用洗剤として沢山の役割を果たしてくれる万能アイテムになっています。デリケートな素材は痛めてしまいますので

ただしこちらも使う際にはいくつか注意点があります。

  • 水に溶けにくい性質なのでぬるま湯を使う
  • デリケート素材(ウール、シルク等)は傷めてしまう危険があるので避けるようにする
  • 天然素材(麻など)は変色する可能性があるので避けるようにする
  • ドラム式洗濯機では使えない製品もある

この様な点に注意し正しい方法で洗濯していきましょう

セスキ炭酸ソーダ

セスキ炭酸ソーダは、重曹と同じくアルカリ性の自然派洗剤です。
聞きなれない言葉だなーという‍‍人も多いと思いますが、セスキ炭酸ソーダは重曹とよく似ていて、用途によって使い分けるととってもいい洗剤として幅広く利用することができます。

セスキ炭酸ソーダは、重曹や酸素系漂白剤と同じアルカリ性ですが、強さで比べてみるとその真ん中程になります。
重曹<セスキ炭酸ソーダ<酸素系漂白剤 といった感じです。

重曹とセスキ炭酸ソーダはよく似ていますが、セスキ炭酸ソーダはアルカリ性が強く水に溶けやすい為、重曹よりも汚れを落とす力も強くなります。
また水に溶けない重曹のようにぬるま湯を用意する手間がはぶけるのも良いポイントですね!

ただし、アルカリ性が強いことから皮膚に直接つけるとかぶれてしまう可能性がありますので、手袋などをつけて使用するようにしましょう。
また、泥汚れには向いていないので泥は石鹸などで予洗いすることが必要です。

クエン酸ソーダ

クエン酸は重曹やセスキ炭酸ソーダなどと並び、注目され始めている天然成分のひとつです。
クエン酸ソーダで洗濯するとクエン酸にはアルカリ性と中和して汚れや臭いを落とす効果があります。
たばこのヤニ汚れや尿などに含まれるアンモニア臭、魚の生臭さ汗の臭いもアルカリ性です。

また、繊維の表面をコーティングすることでゴワゴワ感を防ぎ、ふわふわとした手触りに仕上げることができますので柔軟剤としてもおすすめです。

クエン酸には、更にたくさんの効果がありましたのでまとめてみました。

クエン酸の効果

  • 洗浄
  • 柔軟
  • 消臭
  • 色落ち防止
  • 抗菌
  • 黄ばみ

洗濯に重要な要素をほとんど網羅していますね!
赤ちゃんやペットのいるご家庭にもおすすめです。

お酢

最近なにかとお掃除道具として注目されている”お酢”ですが、洗濯にも利用できてしまいます。
お酢にもクエン酸が含まれていますので洗濯用洗剤として代用することが可能です。

クエン酸を含むお酢で洗濯することで、柔軟、消臭、色落ち防止、殺菌効果、洗濯槽のカビ対策など様々な効果が期待できます。

お酢にもたくさんの種類がありますが、一番おすすめなのは穀物酢です。
一方りんご酢や黒酢など、砂糖の入っているお酢は避けましょう。砂糖はお酢に含まれているクエン酸効果を弱めてしまいますので洗浄力が落ちてしまいます。

使用上の注意としては、洗浄中に汚れが浮きでてきた場合はその都度取り除いていきましょう。
そのままにしておくと一度浮き上がった汚れが再び衣類に付着してしまうことがあります。

また、お酢そのものの匂いが強いので、洗い上がりにお酢の香りがしてしまわないかと心配ですが、きちんと量を調節すれば、匂いが残ることもありません。

マグネシウム

マグネシウムは、水にいれるだけで反応し洗濯用洗剤の役割を果たしてくれる、経済的にも良い代替え品のひとつです。

こちらは水にいれると水素を発生する性質があり、これを利用すると簡単にアルカリイオン水を作ることができます。
このアルカリイオン水が界面活性化して、汚れを落とすというメカニズムになっています。

イオンには他にも除菌、消臭効果がありますので、衣類に匂いをつきにくくしたり、洗濯槽や排水ホースを清潔に保つ効果もあります。

実際に過去、洗濯用マグネシウムとして販売もされています。

入れるだけで洗濯ができるなんて、エコで経済的ですね。

食器用洗剤(台所用洗剤)

食器用洗剤には界面活性剤が入っており、こちらも量を少し調節すれば洗濯用洗剤としてそのまま使用できる代替え品になっています。
食器用洗剤は泡立ちが非常によいものですので量が多過ぎると泡切れが悪く、すすぎきれず洗剤が残ってしまいますので分量には注意しましょう。

洗濯用洗剤がアルカリ性なのに対し、食器用洗剤は中性なので洗浄力は少し劣りますが、食べ物や皮脂などの油汚れに適していて汚れ部分に直接染みこませて予洗いとして使用することも可能です。
また、洗浄力も抑えられるためデリケート素材の洗濯にも向いています。

食器用洗剤は泡立ちが非常によいものですので量が多過ぎると泡切れが悪く、すすぎきれず洗剤がのこってしまいますので分量には注意しましょう。

洗濯洗剤の代用にできないもの

たくさんの代替え品があり洗濯用洗剤はなんでもいいのか?と思ってしまいますが、決してそういうわけではありません。

なかでも”塩”を含むものは洗濯用洗剤として使用してはいけません!
ボディスクラブやバスソルトなどには塩が含まれているものがあります。

塩は洗濯物を傷つけるだけでなく、洗濯機の故障の原因にもなってしまいますので気をつけましょう。

洗濯時の注意点

洗濯洗剤がなくても汚れを落とせる便利な代用品ですが、使用する際にはいくつか注意点がありますのでご紹介していきます。

  1. 発泡性や洗浄力の強さなどで、用量を調整する
  2. 洗濯機によっては使用できないものもあるので注意する
  3. 衣類や用途にあわせて代用品を選ぶ
  4. 代用品のなかには、使用を続けると衣類や洗濯機を傷めてしまうものもあるので注意しながら利用する

この様な点に気をつけながら、洗濯用洗剤の代替え品を使用していきましょう!

洗濯洗剤なしで洗っても水だけで汚れは落ちる?

ある程度の汚れであれば水だけでの洗濯も可能で7割ほどの汚れはおちると言われています。
しかし下着や肌着、靴下など汚れのつきやすいものや、頑固な汚れは水洗いでは落ちませんので、洗浄力のあるものを使用するようにしましょう。

洗濯洗剤がない時の代わりになるものまとめ

洗濯用洗剤の代替え品にはたくさんのものがあり、困ったときにはお家にあるもので代用ができることがわかりました。
また、いつもの洗剤に混ぜて使うなどすれば洗濯の幅も広げてくれそうですね。
用途や好みに合わせて使用していきましょう。

また最近ではサスティナブル志向の高まりから、家庭での洗濯排水は環境問題としても挙げられています。
エコで環境にも優しい洗濯洗剤の代替え品を選ぶなんていうのもいい事かもしれませんね。




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