ラードは、ラーメンやチャーハン、餃子など中華料理によく入っている豚の脂のことをいいます。ラーメンの“背脂“もその一種です。
独特のコクと旨みをだしてくれる、かかせない食材ですね。今回はそのラードがないときでも代用ができる便利なアイテム、代用品でつくることのできる料理も参考例をご紹介していきます。
また、ラードはご自宅で作ることも可能です!とっても簡単なのでこちらも後半でご紹介していきますね。
なので完璧にラードの役割を果たせるわけはありません。
簡単に手に入るので今日は代用でとどめておき、次回からはしっかりと用意しておきましょう!
ラードの代わりになるもの
今回ご紹介するラードの代用品はこちらの10コです。
- 牛脂
- バター
- ギー
- マーガリン
- ショートニング
- ごま油
- オリーブオイル
- サラダ油
- グレープシードオイル
ひとつずつ詳しくご紹介していきます。
牛脂でラードの代用
牛脂は、その名のとおり”牛“の脂肪から精製してできています。
白色の塊で特殊な香りに特徴があり、ラードと比べると溶けにくいという性質もありますが、コクがでるのも良いポイントです。
牛脂はラーメンやすきやきなどの料理によく使われています。
また食用油・石鹼せつけんなどの製造原料でもあります。
バターでラードの代用
昼飯に汁なし二郎作った
— R (@web_tigger) October 26, 2019
麺はパスタ
背脂はなし(タレの脂はラード買うのめんどくさかったのでバターで代用。ガリマヨで補填。)
チャーシューは作るのめんどくさかったので生姜焼き pic.twitter.com/qSB9XzwYVP
バターは比較的家庭に置いてあることが多い食材ですね。こちらもラードの代替品としてよく利用されます。
独特の風味が香ばしく、コクがあり塩みが強いのが特徴です。
炒め物やパスタ、お菓子などたくさんの料理に多用されています。
ギーでラードの代用
ギーとは聞きなれない方も多いかと思いますが、こちらはインドや南アジアでよく使われている食材になります。
牛、水牛、ヤギのミルクから発酵してつくられた無塩バターを、更にろ過したものがギー(ghee)です。タンパク質や水分などの余分なものを取り除き、純粋な脂肪分だけを集めた脂です。
一般的なバターと比較されることが多いギーですが、純粋な脂肪部分にも関わらず他の脂と比べ栄養価が高いため、最近では質の良い脂として注目され始めています。
また、コクがあり香ばしいのも魅力的です。
炒め物に使ったり、バターと同じようにパンに塗って食べたり、パスタ、バターライス、お菓子などにも活用できます。
マーガリンでラードの代用
昼食にリュウジのバズレシピの「虚無油そば」を作りました。ラードがないのでマーガリンにしてニンニクはチューブのもので代用しましたが、とても美味しかったです。 pic.twitter.com/aIoKjibNTe
— あ~り~ (@guajumal) March 24, 2022
こちらも家庭の冷蔵庫によく常備する食材ですが、バターと比べるとあっさりしていて塩みもあります。
一般的には直接パンに塗って食べたり、お菓子に使われたりします。
ショートニングでラードの代用
#ぷろNote
— (@OmniPuro) June 25, 2021
ショートニング (shortening)
ショートニング は、主として植物油を原料とした、常温で半固形状の、食用油脂である。マーガリンから水分と添加物を除いて純度の高い油脂にしたものと考えてよい。パンや焼き菓子の製造などにバターやラードの代用として利用される。 pic.twitter.com/0OnpBvsH9i
ショートニングといえば、パンやお菓子作りなどの際よく耳にします。
味は香りなどはなく、動物や植物の脂でつくったバター状のものになります。
ショートニングに含まれるトランス脂肪酸は、健康被害があるとしてよく挙げられていますが、最近ではオーガニック製品なども販売されていますので、ご自身の健康と相談しながら使用していきましょう。
ごま油でラードの代用
ごまから抽出した油分がごま油ですが、日本では白ごまからつくられることが多いです。
ラーメンや餃子、炒め物など様々な料理に使われていますね。
こちらも油なのでカロリーは高いですが、ごま油に含まれるオレイン酸には、コレステロール値を下げたり、血行をよくするなどの健康効果もあることが知られています。
更に抗酸化作用などもありますのでがんや生活習慣病にも効果的と言われています。
オリーブオイルでラードの代用
レシピで家になかったものは味の素とラード。
— 林 宗弘 (@hayashimunehiro) February 29, 2020
味の素はほんだしと椎茸粉で代用。
ラードはごま油とオリーブオイルで代用。
鶏ガラスープは鶏ガラ2羽分・青ネギ1本・ニンニク5片・生姜2かけを2時間半茹でて作った。
今日はこれまでで一番本物のラーメンに近い味が出せたぜ!
((*゚∀゚))
オリーブの実から抽出されたオリーブオイルは地中海沿岸が発祥で、あっさりした味わいが特徴のヘルシーオイルとして有名です。
プレゼントにも向いていて、定番ギフトのひとつともなっています。
オリーブオイルのなかには、”エクストラバージンオリーブオイル”と表記されているものもあり、この2つは特徴の違いを活かして上手に使い分けていきましょう。
オリーブオイルとエクストラバージンオリーブオイルの違い
オリーブオイルの特徴
- 抽出方法
搾油・ろ過し更に精製していて脱臭や調整を行う - 栄養成分
精製しているため栄養成分は失われている - 一般的な使用用途
フリットやソテーなど加熱調理
バージンオリーブオイルの特徴
- 抽出方法
搾油・ろ過のみ - 栄養成分
オリーブ本来の香りや栄養成分が残されている - 一般的な使用用途
サラダやカルパッチョなどの生食向き - このなかで更に高品質なものがエクストラバージンオリーブオイル
サラダ油でラードの代用
サラダ油はどのご家庭にもある常備品のひとつですね。
大豆やなたねなどを使った植物性油脂でコレステロール値がゼロなのも魅力のひとつです。
香りなどもなくさらっとしているので、炒め物ヤソテー、フライなど幅広い料理に使われています。
グレープシードオイルでラードの代用
グレープシードオイルとは、ぶどうの種から抽出した植物油脂です。
こちらも動物性のものと比べ、クセもなくまろやかに仕上がるので、揚げ物などにおすすめです。
ラードの代替え品で作る料理レシピ
ラードがなくてもご自宅で気軽に本格料理が楽しめるレシピを3つご紹介します。
- 餃子
- ラーメン
- ちんすこう
餃子
ご自宅で調理することの多い餃子ですが、ラードやその代替え品をプラスすることで旨みをプラスして、本格的な味に仕上げる事ができます!
ごま油でアレンジした餃子レシピがこちらです。
ラーメン
おうちで簡単に調理できる生ラーメンも、スープに脂をちょい足しするだけで麺との絡みもよくなり、ご自宅でラーメン屋さんのような一品を食べることができます!
こちらはサラダ油で代用可能なレシピです。
お菓子
沖縄料理のちんすこうやサータアンダギーはラードや豚脂でつくられていることが多いのがおうちでつくるには少し挑戦しづらいですが、
こちらのレシピではサラダ油やバターで代替えできるレシピをご紹介しています。
自家製ラードの作り方
ラードを自宅でつくるなんてとても考えにくいですが、実は以外にも簡単につくることができてしまいます。
そもそもラードとは、豚の脂部分を加熱し精製したものです。
これと同じことをすればご自宅でも簡単に自家製ラードをつくることができます。
詳しくご紹介していきますね!
まず必要な材料はこちらです。
自家製ラードの材料
- 豚脂 100g
- 水 10cc
豚脂がない場合は、豚バラ肉の脂部分などを切り分けて使用することが可能で、水はその豚脂に対して10%の割合になる様、準備しましょう!
自家製ラードの調理手順
豚脂と水を小鍋に入れ、10分程熱します。アクが出てくるので丁寧に取り除いていきましょう。
加熱していくとそぼろ(油かす)が出て、脂と分離したらざるでこしていきます。
脂だけを取り除くことができたら、もう一度布巾やキッチンペーパーなどでこまかく濾していきます。
こまかく濾した脂を冷蔵庫で冷やし、白くクリーム状になったら完成です。
濾す工程で残った搾りかすはそぼろとして活用することができます。
コロッケやそぼろあん、麻婆豆腐などにいれると、ひき肉のようにして別の料理にも活かすことができます!
まとめ
料理に使う脂には様々な種類がありますが、コレステロールや栄養素など、自分に合わせた油脂を選ぶようにすると良いですね!
脂の1日の摂取基準量は男性で50〜100g、女性で40〜70gです。摂りすぎると肥満や生活習慣病の原因にもなってしまいますので、各代用品も、量に注意しながら健康を害さない程度に、おいしく適切に摂取していきましょう!
またラードはご自宅で使うイメージはあまりない食材ですが、実はいろんな料理とも相性が良く使ってみると、コクが出て料理の質もグッとあがるなんてこともあります。
ラードや代用品をうまく使って、おうちごはんを楽しんでみてくださいね。
ラードの代用品はあくまでも代用品
今回紹介したラードの代用品はあくまでも代用品です。
なので完璧にラードの役割を果たせるわけはありません。
簡単に手に入るので今日は代用でとどめておき、次回からはしっかりと用意しておきましょう!