にんにくが料理にプラスされると味も香りもよくなるので、欠かせない食材ですよね。そんなにんにくがない時、別のさまざまな食材が代用品になってくれますよ!今回は10種類の代用品を見てみましょう。
にんにくの代用に選ぶときのコツ
まず、代用品の紹介の前に、代用に選ぶときのコツをお伝えしようと思います。
にんにくの1番の特徴は、『風味や香り』であり、料理を作る上でとても大切な部分です。
この2つの特徴をできる限り叶えてくれるものを選ぶのが好ましいでしょう。
次は、簡単にですが、にんにくの栄養素や効果についても調べてから代用品をみていきたいと思います。
にんにくの栄養素や効能・効果は?
にんにくの代表的な栄養素は主に3つあります。
にんにくの栄養素
グルタミン酸
にんにくにはグルタミン酸といううまみ成分が豊富に含まれています。
このグルタミン酸はネギや玉ねぎや昆布などにもたくさん含まれています。この成分は他の旨味成分との相性がいいため、にんにくも様々な食材との相性がいいと言えるでしょう。
他にの効果として脳の活性化や利尿作用などがあります。
アリシン
アリシンはにんにくの香りの元と言われています。
アリシンはにんにくを切ったり、刻んだりすることで発生するアミノ酸の一種で、さまざまな健康効果が期待できる成分です。
ポリフェノール
抗酸化作用があるポリフェノールがにんにくには100gあたり、150mg含まれています。
熟成にんにくの場合さらにポリフェノールの量が増加するそうです。
1日に取ると良いとされているポリフェノールの量が1500mgなので、にんにくを取ると摂取の手助けになりますね。
にんにくの効能・効果
- 滋養強壮
- 血行促進・冷え改善
- 疲労回復
- 美容効果
- 抗菌・解毒効果
- 整腸作用
などの効果があります。美容や健康の為に、積極的に取りたい食材なことがわかりました。
次はいよいよにんにくの代用品についてまとめたいと思います!
にんにくの代わりになるもの
にんにくチューブでにんにくを代用
にんにくがないと気づいたとき、まず、これがないかな?と思い浮かぶのが、にんにくチューブではないでしょうか?
にんにくチューブは、にんにく100%ではなく、保存料や調味料が含まれているので、100%にんにくのおろしにんにくとは風味や香りが少し違うことを覚えておきましょう。
レシピでにんにく1かけとある場合、およそにんにく1かけは5g程度なのでにんにくチューブを代用する場合は小さじ1杯ほどを使うようにしましょう。(チューブから出す長さだと2~3cm)
保存ですが、開封後も冷蔵庫で1か月持ちますし、1回分を小分けにしておけば、冷凍でさらに長く楽しむこともできます。
またすりおろすなどの手間も省けて、手も汚れることがありません。
なので、にんにくチューブは常備しておきたいおすすめの代用品です。
ただし、水分が多いので油はねのおそれがあります。
やけどには気を付けてくださいね!
しょうがでにんにくを代用
しょうがも薬味として人気ですよね。
こちらもにんにくの代用に使用できます。
しょうがにはピリッとした風味があって料理の味を引き締めてくれます。
にんにくとは味わいが異なるため、代用品として使う際は分量をにんにくより多めに使って調理してください。
にんにくと一緒で、しょうがにも身体を温め、冷えを改善してくれる効果があるので、代用でも同じ効果を得ることができます。
寒くなるこれからの時期はあえてしょうがに変更して摂取してもいいですね!
ガーリックパウダーでにんにくを代用
にんにくを乾燥させ、粉末状にしたガーリックパウダーも、にんにくの風味が強いので、料理の下味や味を最後に整える為ににんにくの代用におすすめです。
簡単に振りかけるだけで料理に使え、とても便利ですよ!
ガーリックパウダーを代用する場合、使用量は、にんにく1かけの場合、約5gなのでガーリックパウダーも同量の5g代用しましょう。
にんにくチューブと同じで約小さじ1杯が目安になります。
ただし、ガーリックパウダーは粉末の為、焦げやすいので調理の際は注意が必要です。
にんにくの芽でにんにくを代用
にんにくの花茎であるにんにくの芽は、にんにく栽培の途中で収穫します。
名前の通りにんにくの一部なのでにんにくの風味をしっかり味わうことができるでしょう。
焼き物やスープに入れると香りだけでなく、食材としてしっかり味わうこともできおすすめです。
にんにくの芽。匂いはキツイのでお弁当にはたくさん入れられませんが…この味クセになります。改めて使ってみたら、やっぱり美味しい、そして便利!ニンニクよりも断然使いやすいのではないかと個人的には思っています。
https://yuki-kitchen.tokyo/archives/1275
こんな風ににんにくより扱いやすいと感じているかたもいらっしゃいます。
また、にんにくの芽はにんにくに比べ、カロリー・脂質ともに低いそうです。
栄養価に違いはないのに嬉しい情報です!
硬くて筋のあるにんにくの芽は歯ごたえを損なわない程度に茹でで、斜めにカットして繊維を断ち切り食べやすくしましょう。
すぐ使わないものは小分けに冷凍しておくといいですね。
玉ねぎでにんにくを代用
玉ねぎは常備しているご家庭も多いと思います。
にんにくはユリ科の植物なのですが、玉ねぎもユリ科に分類されます。
にんにく独自の香りはないですが、みじん切りにし、炒めて料理に使うとにんにく風味な料理に仕上げることができるでしょう。
使う量はにんにくと同量でかまいません。
むしろ食後のにおいも気にせずにんにくよりたくさん食べることができますね。
ねぎでにんにくを代用
ねぎもユリ科の植物で、にんにくや玉ねぎと同じ分類です。
ねぎも香り高く薬味としても有名なので、にんにくの代用可能です。
油で炒めてあげることでさらに、香りやコクもアップし、見た目も緑が鮮やかなきれいなものに香り豊かな美味しいものに仕上げてくれるでしょう。
ニラでにんにくを代用
こちらもユリ科の植物で、ニラも特有の強い香りがあります。
炒め物やスープに、にんにくの代用として使うのが香りをいかせるのでおすすめです!
ニラは滋養強壮の効果もあり、その点もにんにくと似ているので代用に適しているといえるでしょう。
こちらのレシピはにんにくチューブの代用なのですが、ニラを使いペペロンチーノを作っています。
にんにくは一切使われていなくてもペペロンチーノを再現できるのは嬉しいですね!
ノビルでにんにくを代用
ノビルは土手や里山に生えている多年草の野草です。
スーパーなどではあまり見かけませんが、日本全国に生えている身近な野草なので、ご近所で出会えたら是非代用品として活用してみてくださいね。
ノビルをにんにくの代わりに使用する際は炒める前に下茹でしてください。
茹で時間が長いと、香りと食感が悪くなってしまうので必ず短時間がポイントです。
みじん切りして料理に使うとにんにく風味が楽しめます!
ベーコンとパスタのゆで汁だけで味付けされていますよ。
ノビルのピリッとした風味がいいアクセントになっているようです。
ガーリックチップでにんにくを代用
にんにくスライスをカリッと揚げたものを「ガーリックチップ」といいます。
炒め物や料理の最後に砕いたものをかけたりと、どんなにんにく料理にも代用可能です。
そもそもにんにくなので、代用として使用しても何の問題もありません!
大容量で販売されているものもあり、保存も効くので常備しておくのもいいですね。
にんにく入りドレッシングでにんにくを代用
にんにく入りのドレッシングもにんにくの代用に十分可能です!
”イタリアンドレッシング”や”リケンのノンオイルくせになるうま塩”というドレッシングは、かなりにんにくが効いていて、いつものにんにく料理にお使いいただけます。
ただし、サラダにかけるような量ではなく、あくまで調味料として入れすぎないよう気を付けましょう。
なぜなら、ドレッシングには、にんにく以外にも食塩や香辛料、糖類などさまざまな原料が含まれている為、濃い味の料理に仕上がってしまうからです。
さまざまなサイズ展開もあり、サラダにそのままでも、にんにくの代わりに調味料としてもお使いいただけるので常備しておきたい1本ではないでしょうか?
他にもパスタやお肉の下味にもにんにく入りのドレッシングは代用可能です。
味がこれ1つでおいしく決まるのはありがたいですね!
にんにくの代用品 まとめ
今回はにんにくの代用品についてまとめました。
- にんにくの代用に選ぶ際にはコツがあり、風味や香りといった特徴をできる限り兼ね備えている食材を選ぶことが大切。
- にんにくの栄養素や効能や効果を知る。
- にんにくの代用品におすすめなのは、【にんにくチューブ・しょうが・ガーリックパウダー・にんにくの芽・玉ねぎ・ねぎ・ニラ・ノビル・ガーリックチップ・にんにく入りドレッシング】などの10種類が代用可能である。
にんにくも代用品に挙げた食材も、健康にとても良い成分がたくさん含まれているものばかりなので、冷蔵庫やレシピと相談しながら活用していただければと思います。