ケーキのスポンジを作るために欠かせないケーキの型。しかしケーキを作る頻度ってそこまで多くないですよね。今回はわざわざケーキ型を買わなくても作ることができる、代用品を紹介していきたいと思います。
ケーキ型とは?
スポンジケーキを焼くときに使うケーキ型ですが、生地を型に流し込みオーブンで焼きあげます。
形状や素材の違いなど様々な種類があり、作るケーキによって選ぶ必要があります。形と素材の2つのポイントから、いくつか種類を紹介します。
ケーキ型の種類
形による違い
ケーキは種類によって形は様々です。ショートケーキなどの場合は丸いことが多いと思いますが、四角い形のケーキや小さい形のケーキなど、作りたいケーキによって適した形状や大きさはそれぞれ異なるでしょう。
ケーキ型の形の種類は一般的に3つに分けられます。
デコレーション型(丸型)
一般的にケーキの型といって頭に思い浮かべるものが、このデコレーション型である方は多いかもしれません。丸型やホールケーキ型といった呼び方もします。
ホールケーキを作る際のスポンジ、チーズケーキなどで使われます。焼きあがった後も底が取り外し式になっているので、ケーキを型から外しやすいです。
サイズは4~6号であることが多いです。1号が3cmなので、12~18cmということになります。大体4号が2~4人分のサイズ、6号が6~8人分のサイズが目安です。
ですがマフィンやカップケーキなどで使われるような、小さいサイズもあるので大きいホールケーキだけでなく、様々な用途で幅広く使用することができます。
シフォン型
真ん中に丸い空洞があるのが特徴的なケーキ型で、シフォンケーキやパンなどを作る際に用いられます。
シフォンケーキとはふわふわな食感が特徴的なケーキのことです。一般的なケーキが卵とグラニュー糖で作られるのに対し、メレンゲとサラダ油で作られます。その結果シフォンケーキにしかないふわふわ感のあるケーキになります。
中央に空洞があるのは、シフォンケーキは高さが普通のケーキに比べて高い傾向があり、外側からの熱が中心まで行き届くようにするためです。
1~2人用であれば15cmほどのサイズ、4人用であれば17cmほどのサイズがおすすめです。
パウンド型
長方形や台形なのが特徴で深さもあるケーキ型です。ベーキングトレーとも呼ばれたりします。
パウンドケーキを作る際に使われる型ですが、パウンドケーキとは小麦粉・バター・砂糖・卵によって作られる四角い形のケーキのことです。
パウンドケーキの他にも、プリンや食パンなど様々な用途で使うことができ、料理にも使用できます。
サイズは17~18cmのものが多いですが、大きめの20cm、8cmほどの小さいサイズもあり、それぞれの作るケーキによってお好みで選んでください。
素材による違い
ケーキ型は生地を入れて、オーブンで焼きあげるまでの過程で用いられます。そのためオーブンに入れても問題のない、熱に強い素材でなければいけません。
アルミ
アルミの特徴は熱伝導の高さです。ケーキを焼いた後は、型から取り外さなければなければなりませんが、アルミ製であればそれも楽にできます。
焦げにくい加工のされたものも多く、手入れなども簡単になります。
また軽さや錆びにくいという点もメリットです。
ステンレス
ステンレス製の特徴は、耐熱性があることや錆びにくいという点、強度もあり丈夫であることなどがあげられます。そのため長持ちするのがステンレス製のメリットです。
また熱は伝わりづらく、保温性が高いという特徴があるので、ケーキなどの焼き菓子よりもババロアやムースなどの冷たいお菓子を作る場合に適しています。
シリコン
シリコン製のものは、オーブンはもちろんのこと電子レンジでも使用できるという特徴があります。
型から生地を外すのが楽というメリットもあり、ケーキなどの焼き菓子や冷たいお菓子などにも幅広く使えます。
洗いやすく、手入れもしやすいです。
耐熱ガラス
オーブンに入れても問題ない素材でできている、耐熱ガラスのものもあります。
透明ということで、焼いている途中の生地の様子を確認できるというメリットがあります。
独特な香りがあるものを使っても匂いがうつらず、汚れや焦げ付きもつきづらいのが特徴です。
紙
紙製は使用後にそのまま捨てることができるので、後片付けが楽です。洗い物も少なく済みます。また価格も安く、100均などでも手に入ります。
デザイン性のあるものが多く、そのまま写真を撮ったり、人にあげたりするのにも適した型です。
ケーキ型の代用を選ぶポイント
以上ケーキ型の種類を紹介しました。作るケーキによって形と素材を選び、適したケーキ型を使う必要があります。
しかし普段そこまで登場回数が多くないケーキの型。
「家に型がない!」「わざわざ買うのはもったいない!」という方もいるのではないでしょうか。そんな時は家にあるもので代用することができます。
代用品も、ケーキによって適したものを選ばなければなりません。
オーブンに入れても大丈夫な素材なのか、形が相応しいかをポイントに選びましょう。
ケーキ型の代わりになるもの
クッキングシート・アルミホイルでケーキ型の代用
熱に強く、オーブンの使用が可能なアルミホイル。お菓子などに使われるクッキングシート。どちらもケーキ型の代用にすることが可能です。
丸型でも長方形でも、大きいサイズでも小さいサイズでも、形を好きなように変形できるのがメリットです。
ただどちらも薄いので、数枚重ねて厚みを出し方が良いでしょう。
牛乳パックでケーキ型の代用
焼き上がりの見た目がカンペキすぎて期待大#かのまん本 フォンダンショコラ
— 🥯なな🥯 (@snusmumriken7e) January 24, 2021
ちなみに取りかかり始めてから12cmのケーキ型も耐熱容器もないことに気付いて急遽牛乳パックで型を作った。
まったく問題ないし洗い物ないし最高では? pic.twitter.com/iCvttyai44
使用後の牛乳パックを再利用して、ケーキ型の代用に使うことができます。
牛乳パックは紙素材なので、熱に強くオーブンに入れても問題ありません。
丸いスポンジケーキを作る際は、牛乳パックを底面部分と側面部分に切り分け、組み合わせて使いましょう。焼きあがり後に取り外しやすくなります。もし「牛乳パックが足りない」「底面を切るのが面倒」といった場合は、アルミホイルやクッキングシートを数枚重ねて敷けば大丈夫です。パウンドケーキなどは、四角の牛乳パックをそのまま使うことができますね。
牛乳パックの内側にはコーティングがされていいますが、高熱によってこのコーティングが溶けてしまう可能性もあります。内側にアルミホイルやクッキングシートを敷いた方が良いでしょう。
グラタン皿でケーキ型を代用
カップケーキの型が無かったのでグラタン皿で作ったグラタン皿ケーキ pic.twitter.com/qRUjKQebf2
— はなーこ🌺 (@hanyakko) May 2, 2021
グラタンもオーブンで焼くので、熱に強くケーキ型の代用になるグラタン皿。
ですが形は細長く丸みを帯びたものが多いので、ホールケーキのような綺麗な丸いケーキを作ることはできません。パウンドケーキなど、ちょっと形が異なっても問題ないものであれば、グラタン皿が使用できます。
型から取り外す際に底にくっついてしまう可能性があるので、皿の内側にはクッキングシートを敷いたりバターやマーガリンを塗ったりし、小麦粉を振るってから生地を入れるのが良いでしょう。
天ぷらバットでケーキ型を代用
シャルロートカ(ロシア風りんごのケーキ🍎)も好き☺️去年ずっとこればかり焼いて食べてた。
— A M (@an_na_ma_no) October 16, 2018
道具増やしたくないマンなので、ケーキ型じゃなく、バットで焼いてる🤤 pic.twitter.com/6M5RoQbW5W
天ぷらや空揚げなどの揚げ物を入れる、金属製の容器。
オーブンで焼いても問題なく、ケーキ型の代用として使うことができます。
底が浅いものが多いので、通常より早く焼きあがる可能性があります。
フライパン・鍋でケーキ型を代用
#迫真料理部#迫真製菓部
— パルミラ@料理 (@pal_myra_) February 15, 2020
シフォンケーキ
シフォン型がないからフライパンで作る pic.twitter.com/kAMh7GV422
フライパン・鍋はオーブンでも使えるものがあり、その場合ケーキ型として使用することができます。オーブン対応可能かどうかの表記をしっかり確認してから使うようにしましょう。対応できないものだと、取っ手の部分などに使われているプラスチックが溶けてしまう可能性があります。
内側にクッキングシートを敷き、使用するようにしてください。
シフォンケーキを焼く際は、中央の丸い空洞が重要でしたね。フライパンや鍋の中央に湯呑などの円柱状で熱に強いものを置くことで、その役目を果たしてくれます。
新聞紙・厚紙でケーキ型を代用
シフォンケーキの型出来たー
— じぇにはら (@rurue0111) February 23, 2017
使用時にアルミホイルを装備するので内装はいい加減😊
我が家のオーブンに入る直径250㎜で作成
余っていた厚紙を使用したので0円で出来ましたー pic.twitter.com/IoyY86m64V
牛乳パックを紹介する際にも説明しましたが、紙は熱に強く、オーブンの使用も問題ありません。
新聞紙・厚紙も数枚重ねて組み立てることによって、ケーキ型にすることができます。
組み立て方によってはホールケーキのような丸いものにも使えますし、パウンドケーキなどの四角いものにも使えます。中央に空洞を作るなどの工夫をすれば、シフォンケーキにも使えます。
厚紙の方が新聞紙よりも厚さがあるので、使いやすいでしょう。
耐熱容器でケーキ型を代用
iwakiの耐熱ガラスのスイーツカップ。プリン型にもなるしコップやお皿として使えるしいいねぇ😳バター気持ち多めに塗ればスッと型からとれた。ケーキ型もパウンド型もガラス製だとお皿としてお洒落に使えるはず🌷 pic.twitter.com/ddHFgqx8Ap
— がーみゆ (@okinawakozure) May 9, 2020
耐熱性のある皿やガラスなどの容器は、形さえ問題なければケーキ型として使用できます。
実際にガラス製のケーキ型があるように、ガラスを使用すれば焼いている過程を見ることができるので、調整しやすいというメリットがあります。お皿であれば綺麗な丸いケーキを作ることも可能でしょう。
しっかり耐熱かどうか、オーブンが可能かどうかを確認した上で使用するようにしてください。
アルミカップ・シリコンカップでケーキ型を代用
今度はアルミカップでマフィン焼いた pic.twitter.com/Ox2u6pqIma
— ジュウシマツ住職 (@Out_Of_Orbit_) April 21, 2020
お弁当のおかずを入れるために使われる、アルミカップやシリコンカップ。マフィンなど小さいサイズのケーキであれば、型として使用が可能です。
どちらも熱に強く、オーブンも可能です。サイズも丁度良く、表面にはギザギザがついているので、デザイン性も上がります。
ケーキ型がない時に代わりになるものまとめ
今回はケーキ型の代用品を紹介してきました。
作るケーキによって、使うケーキ型も変える必要がありました。代用品を選ぶ際も同様です。
ホールケーキを作る場合は丸いもの、パウンドケーキは長方形のもので、シフォンケーキは中央に空洞が必要でした。共通して言えることは熱に強く、オーブンの使用が可能という点です。これらのポイントをふまえて代用品を選んでください。
ホールケーキを作る時の代用品は、牛乳パックやアルミホイルで丸い型を作る、もしくは鍋やフライパンが可能です。
パウンドケーキも同じく牛乳パックなどで作る、天ぷらバットを使うなどの方法が有効です。
シフォンケーキは、用意した丸い型の中央に湯呑などの円柱状で熱に強いものを置くことで、代用が可能です。
ぜひ参考にしてみてください。