進学や就職で、一人暮らしを始めるという方は多いのではないでしょうか。慣れない新生活に、慣れない環境。さらに自炊や家事など身の周りのこともやらなければならないため、体と心の負担は大きいですよね。そんな実家を離れた生活は、ホームシックにもなりやすいでしょう。今回は、ホームシックになった時の対処法や、対策などを紹介します。
ホームシックとは?
ホームシックとは、実家や故郷のことを懐かしく思い、異常なまでに恋しくなってしまうことをいいます。
ふとした時に懐かしんだり、「実家に帰りたい」と思ったりすることは、よくある感情です。しかし、ホームシックは、様々な症状がありますが、日常生活に支障をきたすほどになってしまいます。
また、症状が長期的になってしまうと、一人暮らしを諦めるという事態にもつながりかねません。
ホームシックにはなりやすい人、なりにくい人がいますし、なりやすい瞬間などもあります。男女の差で言うと、女性の方がなりやすい傾向にはありますが、男性でもホームシックになる人は一定数存在します。誰でもなる可能性があるものなのです。
自分がなったとしても問題ないように、ホームシックのことをしっかり理解しておくのが良いでしょう。
まずは、ホームシックの具体的な症状について説明します。
もしこれらに当てはまるという方は、自覚がなったとしても、ホームシックになっている可能性があります。診断テスト的な意味も込めて、紹介していこうと思います。
どんな症状?ホームシックの診断テスト
寂しさ・孤独感を強く感じる
今まで家族がいた時間に誰もいない、話す相手がいない、という状態は最初はとても寂しさを感じるでしょう。特に夜は孤独感を感じやすくなります。
このような感情は典型的なホームシックの症状ですが、軽度のものも含め、誰しもが経験あることではないでしょうか。
一人暮らしを始めた際は、近くに知り合いが一人もいないという状況が多いでしょうから、そのような気持ちになるのは仕方のないことです。
しかし、その感情がいつまでも収まらない場合や、寂しさ・孤独感があまりにも強い場合は、対策が必要です。対策については後ほど詳しく説明します。
感情の起伏が激しくなる
感情の起伏が激しくなるというのも、ホームシックの人に多い症状です。
些細なことで悲しくなったり、怒りを感じたりしてしまいます。
一人でいる時間が長くなると、考え込む時間も増えてしまい、考え悲しさや怒りといった負の感情により敏感になってしまいます。
また今まで家族と話すことで解放されていたストレスも、溜め込んでしまうことも多くなります。
そうなると、感情のバランスが崩れてしまい、起伏が激しくなってしまうのです。これはホームシックの際に起こる典型的な症状です。
涙もろくなる
感情の起伏が激しくなると、それに伴って涙もろくなる人もいます。
些細な事で悲しい気持ちになり、一人で考え込んでしまう。そして、涙が溢れてきてしまう。
悲しい時だけでなく、テレビを見て感動した際、「今までは泣いたことなんてなかった」という人でも、自然と涙が出てきてしまうというケースもあります。
これらは感情のコントロールがうまくいかず、涙が勝手に出てきてしまうという例です。
泣くことはストレス解消にもなるので、決して悪いことではありません。しかし、自分の意思でない涙が出やすくなっているという時は、感情のコントロールがうまくいっておらず、情緒が不安定になっているというサインでしょう。
眠れなくなる
ホームシックになると、眠れなくなってしまうという特徴もあります。
慣れない環境、家で落ち着くことができず、なかなか眠りにつけないという症状です。
また、寝ようと思っても、頭の中でぐるぐると余計なことまで考えすぎてしまうというケースもあります。
睡眠不足・睡眠障害に悩まされている場合は、ホームシックである可能性があります。
家族・地元の友人に異常に会いたくなる
家族や友人など、地元の人たちに会いたくなるという感情は、ホームシックの別名が「懐郷病(かいきょうびょう)」と言われるくらいですので、典型的な症状と言えるでしょう。
見ず知らずの町で暮らすわけですから、住み慣れた故郷を恋しくなるのも無理はありません。
このような気持ちは、新しい町での生活に慣れたり、新しい友人ができると、だんだん薄まっていくと思われます。
しかし、なかなか新生活に慣れない、気の合う友達もいないという状態だと、ホームシックはより重くなってしまいます。
食欲がなくなる
食欲がなくなるというのも、精神的に不安定な状況であるということを物語っています。
ストレスなどの強い負荷がかかったり、不安を感じたりすると、空腹を感じる摂食中枢という部分が機能しなくなるためです。
また、味がしないなどの味覚障害をもたらす場合もあります。
このような症状も、ホームシックになった人の特徴の一つです。
やる気がなくなる
学業やバイト、家事などにおいてモチベーションが無くなってしまうという症状もあります。
やる気やモチベーションは、人の心と密接に関わっていますから、ホームシックになっている状態だとすべてを投げ出したくなるような感情になりやすいです。
それでも、学業やバイトなどの、社会とのつながりがある部分においてはなんとかモチベーションを維持できるかもしれません。「勉強しないと単位を落としてしまう」「バイトを休むと、人に迷惑をかけてしまう」という気持ちになりますよね。
しかし、食事の用意や洗濯、掃除などの家事においては、「自分がやらなくても迷惑はかけない」という感情から、放棄しがちになってしまいます。
そうなると、不健康な生活の原因にもつながってしまいます。
このようにホームシックは、生活におけるモチベーションの低下をもたらす場合もあります。
家に引きこもりがちになる
モチベーションの低下がエスカレートすると、外の世界との遮断を生んでしまう場合もあります。
要するに、何もやる気がおきず、家に引きこもりがちになってしまうのです。
既述したように、ホームシックになると感情をふさぎ込んでしまったり、やる気がなくなってしまったりします。
それらが発展することによって、人に会うという行為や、何かをしたいという気持ちがなくなってしまいます。
ここまでくると、なかなか重度のホームシックである可能性が高いでしょう。
家に帰りたくなくなる
これは、上記の「家に引きこもりたくなる」とは逆のケースです。
「大学では友達もでき、授業にも問題なく出席している」「バイトも慣れてきた」という場合でも、家に帰ろうとすると気分が落ちてしまうということがあります。
これは、今まで友人との時間を過ごすなどして寂しさを紛らわせていたのに、その後急に一人になることに対して、拒絶反応を起こしているものだと思われます。
一人暮らしの家にまだ気持ちが慣れておらず、一人の時間に寂しさを感じてしまうのでしょう。
新生活に少しずつ慣れてきたとしても、このようなホームシックの症状が出てしまう場合もあります。
ホームシックになる原因
では、なぜホームシックになってしまうのでしょうか。その原因を説明します。
ホームシックには、感情の起伏が激しくなったり、眠れなくなったり、やる気・モチベーションがなくなったりという症状がありましたよね。
そして、それらの感情の根本にあるものは、寂しさや孤独感です。
知らない町での新生活や、知り合いがいない状態からの大学生活は、ホームシックの原因となる寂しさ・孤独感を生み出してしまいます。
そのため、ホームシックの原因を知るためには、まずは「人はなぜ寂しいと感じるのか?」を理解しましょう。
そして、その「寂しさの素」を知ることが、ホームシックの対策にもつながるのです。
人とのコミュニケーションがなくなる
人は動物の中でも、生きていく上で他人とのつながりが強い特徴があります。
そのため、人とのコミュニケーションの機会が減ってしまうと、本能的に寂しさや孤独感を感じてしまったり、不安な気持ちになったりします。
今までは、普段は友人と話す機会も多かったでしょうし、家に帰ると家族と話す機会もあったでしょう。
それが、急に一人になってしまうと、自然と寂しさを感じてしまうものです。
気持ちのバランスを保つためには、人とのコミュニケーションが欠かせないということなのです。
一人の時間が多くなる
一人暮らしでは、自然と一人でいる時間が長くなると思います。
一人でいると、どうしても様々な感情が湧いてきてしまいます。その感情は、性格にもよりますが、ネガティブなものであることが多いのです。
昼間は大学に通っていて、誰かと一緒に過ごす機会があったとしても、家に帰るとそのような気持ちになってしまうこともあります。
一人になった瞬間、「私のさっきの行動、間違っていたかな…」「なんで友人にあんな事言ってしまったのかな…」など、急に後悔の気持ちになった経験はないでしょうか。
一人で考える時間が長くなるほど、ネガティブな気持ちになり、寂しさを感じてしまいます。それがいつまでも続いてしまうと、眠れないなどの睡眠障害にもつながってしまいます。
熱中できるものがない
一人の時間が長くなると、ネガティブな感情になりやすいという話をしましたが、一人で考えこむ時間がないほど何かに熱中している場合は、そのような気持ちにもならないでしょう。
勉強や趣味など熱中している時は、それ以外のことを考える時間がなくなります。
しかし、熱中できるものがない場合、余計なことを考えすぎてしまい、寂しさを感じてしまいます。
人はこれから起こりうることに関して、過度に不安を感じてしまう性質がありますから、何か目の前のことに打ち込む時間がない人は、それがホームシックの原因になってしまいます。
友人のSNSの楽しそうな写真を見る
現代人の感情を左右させる、一番の原因はSNSと言っても過言ではないでしょう。
知り合いの楽しそうな写真を見ていると、「羨ましい」という嫉妬の感情が生まれてしまいます。
さらに、自分の現状とを比較し、卑下してしまうこともあるでしょう。
新生活に慣れていない時期であれば、自分がみじめな気持ちや、虚しい気持ちになってしまうこともあります。
特にそれが、家で一人、考えこんでいる時間に見てしまったら、気持ちはどんどん沈む一方です。
友人のSNSを見るという行為は、気をつけたいものです。
脳内物質が変化している
脳内には、寂しさなどの感情をコントロールするいくつかの物質があり、その中にセロトニンというものがあります。
「脳内物質」「セロトニン」と聞くと、難しく思われてしまいますが、これは太陽の光に関係します。
セロトニンは、日光を浴びると増え、気分の向上や幸福感をもたらしてくれます。
逆に、日の光を浴びないとセロトニンが減ってしまい、気持ちも落ち込みやすくなるのです。
これらの脳内物質は、食や運動にも関係が深く、大豆などに含まれるアミノ酸やお肉などに含まれるたんぱく質を摂取することも大事です。
また、適度な運動をすることでも、脳内物質を増やすことができます。
人間の感情は、運動や食事、日光と深く関わりがあるのです。
母親と離ればなれになる
ホームシックの原因の一つに、母親と離ればなれになることもあげられます。
これは決して親離れができていない、ということではありません。
科学的に人は、母親と離れると寂しを感じるとう性質があるのです。
私たちは元々母親の体内で育ち、産まれてきますよね。その母親の体内から出る瞬間、寂しいという感情が存在していると言われています。
もちろん成長するに従って親離れをしますから、母親がいないと生きていけないということではありませんが、母親と別々に生活をするということに寂しさを感じてしまうのは、仕方のないことなのです。
ホームシックにかかりやすい人の特徴は?
目標がない人
目標が何もないという人は、日々の生活がただ過ぎていくという状態になってしまい、ホームシックにもなりやすくなります。
毎日の生活にやりがいがないと、ネガティブな感情にもなりやすいですし、必要以上に過去を思い返す機会も増えてしまいます。
一人で考えこんでしまう時間も増え、寂しい気持ちにもなります。
逆に勉強やサークル、バイトなど、毎日にやりがいを感じている人は、ホームシックにはなりにくいのではないでしょうか。
趣味がない人
趣味の有無も、毎日のやりがいに関わってくることです。一人の時間を忘れらるような、熱中できることがある人は、ホームシックになりにくいです。
特に大学生であれば、サークル活動がありますよね。
サークルに所属しておらず、大学の授業とバイト以外にやることがない、という人はホームシックにもなりやすいでしょう。
自立心が強い人
意外にも、自立心が強い真面目な人も、ホームシックの原因になってしまいます。
家族と離れた生活を送ると、食事の用意や家事などやることが一気に増えますよね。
自立心の強い人は、「完璧にこなせるようになりたい」「早く自立した生活に慣れたい」と思ってしまうのではないでしょうか。
そのような感情は決して悪いことではありませんが、その気持ちが強すぎると、自分自身にストレスを与えてしまう可能性があります。
自分の理想と現実のギャップを必要以上に感じてしまい、そのストレスがホームシックにつながってしまうのです。
周りに友人がいない人
何度も言ってきたように、家族や地元の友人と離れ、周りに友人がいないという状況はホームシックにつながります。
しかしこれは、初めて一人暮らしをする人にとっては、どうしても避けられないことですよね。
最初は寂しさを感じてしまうと思いますが、「新天地で友達を見つける!」「友達がいなくても大丈夫!」という気持ちを持つなどして、いかにホームシックにならない生活を送るかが重要です。
環境の変化に敏感な人
新しい環境に対して、ストレスを感じやすい人は、ホームシックになりやすいと思われます。
これに関しては人それぞれの性格があるので、自分がどのような性格か、ホームシックになりやすいかどうかを理解することが重要です。
ホームシックになることが悪いことではありません。
自分はホームシックになりやすい性格であることをしっかり把握し、その上で一人暮らしを始められれば、しっかり対策することだってできます。
自分の性格や感情としっかり付き合っていくことが大事です。
家族との仲が良い人
家族との仲が良い人ほど、一人暮らしを始めたときの寂しさは強くなってしまいますよね。
これも、どうしても避けられないことです。
最初は一人であることに、寂しや孤独感を感じてしまい、ホームシックになる可能性が高いでしょう。
しかし、離れていても家族との仲が良いことには変わりないのですから、電話やメッセージなどホームシックを乗り越える策はいくらでも見つかります。
ホームシックの対処法・対策法
ホームシックになってしまう原因や、ホームシックになりやすい人の特徴を紹介してきました。
繰り返しますが、ホームシックになることが悪いことではありません。
誰しも慣れない一人暮らしは心細く、寂しさを感じます。実家の家族や地元の友人にも会いたくなるでしょう。
しかし、ホームシックが長引くと、普段の生活に支障をきたしてしまったり、大学生活がおろそかになってしまったり、本来の目的が失われてしまうリスクも生じます。
そのためホームシックのことをよく理解し、いかにホームシックを乗り越えていくか、もしくは向き合っていくかが大事なのです。
では続いては、ホームシックになった時の対処法や対策法を説明していきます。
無理しない範囲で友達をつくる
寂しさ・孤独感の解消のために、やはり友達の存在は大きいでしょう。
しかし、友達をつくろうと無理しすぎるのは、かえってストレスがかかってしまう場合がありますから、「可能な範囲」という点がポイントです。
新生活が始まった際、「早く友達をつくらなければ!」「どこかのグループに混ぜてもらわないと!」と気持ちが焦るのは、よくあることかもしません。
ですが何かのきっかけで、自然と仲良くなった人の方が、何でも言い合える関係になります。そして、友達は多ければ良いというわけでもありません。一人でも気の合う友人がいれば、それだけで十分です。
そんな関係性をつくることができれば、ホームシックのことなどいつの間に忘れてしまうでしょう。
趣味・やりがいを見つける
ホームシックになりやすい人の項目で、趣味や目標がない人という説明をしましたが、趣味などの毎日のやりがいになるようなことを見つけるのは大切です。
大学生であれば、毎日のやりがいが学業につながることだったら、それはもちろん最高ですが、そこまで気を張る必要もありません。自分が好きなことであれば何でも良いのです。
例えばゲームや漫画、読書、映画・DVD鑑賞など。一人暮らしの特権を生かして、自分の好きなことをとことんやってみるのが良いでしょう。
好きなアーティストの音楽を聴いたり、好きなアイドルを見つけたりするのも素敵です。
もしかしたら、その趣味がきっかけで新たな出会いがあるかもしれません。
その際スマホを触る機会が多くなってしまうと、流れでSNSを見てしまい、友人たちの楽しそうな写真を見て嫉妬の感情が生まれてしまう状態に陥ってしまいます。
なるべくスマホから離れられる趣味がおすすめです。
サークルに所属する
新しい友達をつくる、趣味に熱中するという目的において、大学生活で最も適しているのがサークル活動です。
大学にはたくさんのジャンルのサークルがあり、基本的に誰でも入部することができます。
サッカーや野球などの王道のスポーツから、音楽や美術などの文化系のサークル、マニアックなものまで様々です。
もし少しでも興味を持ったサークルがあれば、入部してみることをおすすめします。新しい人間関係を構築する機会にもなりますし、熱中できることが見つかるかもしれません。
全くの未経験という分野でも、新しい趣味と出会うきっかけにもなります。
いつの間にかホームシックのことも忘れていると思います。
バイトを始める
大学生活が始まったら、バイトを始めようとしている方も多いのではないでしょうか。
サークル同様、バイトも新たな人間関係を築くチャンスです。
バイト先で同年代の人と仲良くなり、友人になるという流れも多いケースです。
また、バイトである程度忙しい生活を過ごせば、ホームシックになる暇がないほど日々が充実してきます。
しかしバイトのしすぎや、バイト先の環境が悪い場合などは、かえってストレスを感じてしまいます。バイトをする際は、自分の体や気持ちと相談しながら、無理のないようにしましょう。
外に出る・運動をする
日光を浴びる行為や運動は、感情をコントロールする脳内物質を、増やす効果がありましたよね。
日が当たらない部屋に一日中いたり、外出しない生活を過ごしていたりすると、だんだん気持ちもふさぎ込んいってしまいます。
そしてその負の感情が、ホームシックにもつながってしまうのです。
そのため、ホームシックにならないためにも、幸福感を上げるためにも、定期的に外に出る生活を心がけましょう。
ランニングなどの運動をするのがベストですが、普段運動をしない人がいきなり頑張りすぎると、疲れてしまいます。近所の散歩などでも、十分に気分転換になります。
寂しさや孤独感を感じるような時は、思い切って外に出てみましょう。
家族や友人と連絡を取り合う
家族がや地元の友人の恋しくなった時は、迷わず連絡しましょう。
一人暮らしによって、直接会うことは難しくなってしまいましたが、電話やメッセージのやり取りであればいつでもできますよね。
思い切って、弱音を吐いてみるのも良いかもしれません。
家族の声を聞いたり、友人と会話したりすることで、元気をもらうことができます。
ホームシック対策におすすめのアイテム
ホームシックの対処法や対策法をいくつか紹介してきましたが、アイテムを用いるという方法もあります。
ホームシック対策になるアイテムを部屋に置くなどして、心を落ち着かせましょう。
実家で使っていた愛着のあるもの
実家で使っていたものや、実家の匂いが染みついたものは、ホームシック対策になるかと思われます。
例えばタオルやブランケット、洋服、パジャマなどは思い入れが深いものではないでしょうか。
寂しさを感じた時や不安な気持ちになった時、匂いをかいでみたり、身に付けたりしてみましょう。
こちらの方はホームシック対策として、実家から持ってきた衣類の匂いをかぐという方法が効果的だと言っています。
実家の匂いというのは、心を落ち着かせてくれますよね。
新居が落ち着かない理由の一つに、匂いも関係しているのかもしれません。
実家で使っていたお気に入りのものがあるだけで、不安な気持ちを解消してくれるでしょう。
ぬいぐるみ
部屋にあるぬいぐるみが、ホームシックの対策にもなるという声は、SNS上で多く見受けられました。
一人暮らしはキツい。
— 暁 (@missOkinawamis) December 30, 2017
ときどきホームシックになってお母さんに連絡してしまう。
寂しい〜。って思う時は近くにあるミッキーのぬいぐるみを抱きしめる。それが日課。
こちらの方は一人暮らしがキツいと感じており、ホームシックになってしまっているようです。
そんな時は近くのぬいぐるみを抱きしめ、寂しさを紛らわせているのだそうです。
ぬいぐるみの感触、可愛らしさはストレスの発散につながります。
女性の場合、実家からお気に入りのぬいぐるみを持ってくるという方も多いでしょう。昔から使っていたお気に入りのぬいぐるみであれば、匂いも染みついているでしょうから、落ち着くことができると思います。
ペット・観葉植物
ペットや観葉植物が効果的と話す方もいました。
初めての一人暮らしも最初は楽しいですが段々とホームシックになりますよね…。そんな時はペットを飼うのも一つの手です。ペット禁止ならアパートならマリモや観葉植物もいいですね🌼
— 学芸多文化情報班 (@tgumce) June 28, 2018
ペットなどの生き物は癒されますし、元気をもらうこともできますから、ホームシックには効果的だと考えられます。犬や猫、鳥、魚などペットショップに行けば様々な生き物と出会うことができますよ。
しかし、この方が言うように、ペットが禁止のアパートは多いですよね。
また、一人暮らしで生き物を飼うのはリスクが高いと感じる方も多いのではないでしょうか。
そんな時は、観葉植物という手もあります。
毎日コツコツ水をあげ、成長を見守るという過程が日々の癒しになり、寂しさを紛らわせてくれます。
アロマ
アロマを炊いたら落ち着いた、という方もいました。
ちょっとホームシック気味だったけど
— ゆか (@9263_hrs) March 29, 2019
ずっと使ってたアロマ炊いたら落ち着きました😶
アロマオイルの匂いは、人の心を癒したり、落ち着かせる効果があります。
好きな匂いのアロマを炊き、ホッとするのもおすすめです。
ホームシックになってしまう可能性のあるもの
ホームシックの対策になるような、寂しさを紛らわせてくれるアイテムをいくつか紹介しましたが、逆にホームシックを助長させてしまうアイテムもあります。
これらのアイテムは、時には心を落ち着かせてくれますが、個人の性格や心の状態によってはホームシックになってしまう場合があります。
実家の匂いが染みついたもの
実家の匂いが染みついたものは、ホームシックの対策になるという紹介をしましたが、逆にホームシックになってしまう可能性もあります。
ふと匂いを嗅いだタオルに実家の香りが染み込んでいた。
— ジンベル (@massaman0620) November 30, 2017
この後、急速にホームシックになり申した。
この方は、実家の匂いが染みこんだタオルをかいだため、ホームシックになってしまったようです。
気持ちを落ち着かせるという目的では効果的ですが、実家のことや過去のことなどを思い出させてしまうのです。
ふとした瞬間に実家のことを思い出してしまい、意図せずホームシックになるというケースもあります。
思い出のアルバム
上記のように、思い出のあるものは注意が必要です。
昔のアルバムみてたらホームシックになりました(; 😉
— どらごん🍰あんこの分身 (@oisiimenma) July 30, 2021
こちらの方は、昔のアルバムを見ていたらホームシックになったそうです。
高校のアルバムや、過去の写真などを見返し感傷的な気持ちになってしまうことはよくあると思います。
それが一人暮らし中、特に新生活を始めたばかりの時期だと、感傷的になりすぎてしまいホームシックになります。
このような思い出のものを見るのは、タイミングが重要です。
ホームシック対策に予め心が落ち着くアイテムを用意しよう
今回は、ホームシックの原因や対策法などを紹介してきました。
ホームシックは、慣れない一人暮らしをする方にとって、誰しもが通る道です。
実家や地元の友人と離れ、見ず知らずの町で過ごす生活は、非常に寂しさや孤独感を感じてしまいます。
そのためホームシックになってしまうのですが、症状が長引いてしまうと、モチベーションの低下や睡眠障害など日常生活においても支障をきたしてしまいます。
以下のような対策を心がけましょう。
- 無理のない範囲で友達をつくる
- 趣味・やりがいを見つける
- サークルに所属する
- バイトを始める
- 外に出る・運動をする
- 家族や友人と連絡をとる
また、実家で使っていた愛着のあるものやぬいぐるみ、観葉植物、アロマなどで心を落ち着かせるのも効果的です。
ぜひ参考にしてみてください。